アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ヤキモチ_優也3
-
カタカタと眠っているはずの愁が震えだした。
一瞬、何が起こっているのかわからなくて周りを見渡す。
紛れもなく隣の愁自身が揺れていて、俺は慌てて薄い肌掛け毛布を肩まで引き寄せる。
「…さい。ごめんなさ…」
…夢にまで見る恐怖の記憶か。
前にもそんな事あったな。
眠ってまで苦しい思いをする必要がどこにあるんだろうか。
そんな悲しい夢、見続けているのを許すわけにいかない。
「愁、起きろ。愁。」
起きてこっちを向いて笑ってくれ。
「う、ん。喉、いた…」
眠る前、愁は喉が乾いたって言っていた。
水分補給もさせずに、寝かしてしまったんだった。
俺の機嫌のせいで…
サイドボードに飲みかけのミネラルウォーターが置いてある。愁の部屋に行く前に俺が開封した物だ。
それを口に含んで、おもむろに愁を抱き寄せる。
薄い唇に顔を寄せると、寝ぼけているのか眉を寄せたまま、だだをこねる子供のように首を横に降る。
できる限り優しく頬を固定して水を流し込む。
飲み下せるように少しずつ、ゆっくりと。
「んうっ」
小さい唇の中に入りきる水の量なんて、たかがしれている。
数回に渡って自分の口の中身を愁の口にうつしきった。
そうしている間に愁が目を開ける。
「おくすり、もう…」
お、く、す、り…?
まさか、薬まで使われていたんだろうか。
強引に起こそうとした自分の手を直前で止める。
愁が話すまでは過去の事を聞かないと決めたばかりじゃなかっただろうか…
とりあえず健康診断を念入りにやってもらおう。
今ならまだ自分の健康診断と時期を併せられるだろう。
「優也さ、ん」
「ああ。おはよう。喉、乾いてたんだろ?」
ぼんやりした表情を向ける愁は、普段の取り繕った感じが全部消えていて本当に可愛い。
普段からこうしていればいいのに。
そうしたら俺が付入る隙が大きくなっていい…いや、誰にでもやられたら逆に危険か。
コツン、と愁の白くて細い指がミネラルウォーターに触れる。
ぺろり、と唇を舐める仕草が妙になまめかしくて、俺の方が喉の乾きを覚える。
口に含んでもう一度、愁の唇に合わせる。
水を流し込んでいくと、こくり、と音がしてその水を飲み下した。
俺の口から出された水を愁が体内に取り込んでいる。
守ってやりたいと思う反面、自分の欲望のままに抱き潰してしまいたいと思う。
水を一滴ももらすまいとする愁の舌が俺の舌に絡み付く。
気持ちごと愁に捕まったような気さえして、ふっと笑ってしまう。
それに気付いた愁は、慌てて離れようとした。
その動きを予測していた俺は、仰向けで寝転んだままの愁の肩をぐっと押さえ込む。
そのまま小さな口を探検するように自分の舌を動き回らせる。
前歯の裏、上顎となぞっていき、逃げて行った愁の舌を追いかける。
その先端に、ちょんっと触れると仕方なさそうに伸ばしてくる。
そのままそれを捕まえて存分に甘い液を吸う。
「んっ、ふうっ」
愁のその吐息は簡単に俺の理性を崩していく。
押さえ込んだ肩から片手で腕を、くるくると撫でていき指先まで辿り着いてその手をつなぐ。
反対の手で今度は脇腹の辺りを撫でて部屋着の隙間から手を入れる。
ピクリと動く肌を逃がさないようにじわじわ撫で上げる。
「っ、ふっ、ふふっ。んんっ、んうっ」
すべすべした脇腹、縦長の臍、筋肉も贅肉もないアッサリした胸。
くすぐったいのか、笑い出しそうな愁。
それが可愛くて、俺の下半身はムクムクと上を向いている。
恐い夢を見ていた相手を起こして襲うっていうのは
人としてどうなんだろうか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
89 / 155