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朝の風景_4-1
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2人して脱力してしまった事が、何だかおかしくって肩を震わせて笑う。
どうしてこんなに面白いのか自分でもよくわからない。
クスクス笑う僕の額に、瞼に、頬に口づけをされてくすぐったさにまた笑いがこみあげてくる。
笑い続ける僕が面白いのか、より優しく、軽いタッチで体に触れられる。
ちゅっ、ちゅっ、と上半身の至る所に唇を落として満足そうに微笑む。
その笑顔を見てこっちまで満足できた気がした。
体をバスタオルでくるまれて、何故だかまた僕は抱え上げられている。
ころん、と寝かせるように置かれた場所はソファーの上。
優也さんと初めてシタのはこの場所だった…
あれから何度か体を重ねたけど、この人を恐いと思った事はなかった。
そして毎回、満たされた気分になる。
「優也さん」
腰にバスタオルを巻いてミネラルウォーターのボトルを手に取った優也さんに呼びかける。
振り向いたその頬に近付いて両手で包み込む。
綺麗な瞳。触れたら溶けてしまうくらい熱い体温。
見つめられれば心臓が踊り出して落ち着かないのに、目が離せない。
薄い唇に吸い寄せられていく。
「好きです。好きなんです」
言わなくてもいいのに気持ちが勝手に言葉になって出てくる。
それは自分の力でどうにもならない現象。
「わかってる。大丈夫だから、泣くな」
まただ。
悲しくないのに涙が出てる。
ちょっと涙腺弱すぎじゃないかな。
熱い腕の中に閉じ込められて、ほうっと息をつく。
顔を上げると優也さんがそんな僕を見つめていて、その視線に頬が火照ってくる。
顔から火がでそうになって目の前の厚い胸板に唇をつける。
その感触があまりにも心地良くて舌を出して鎖骨を舐め回す。
首を上げて首筋まで舐め上げると、僕のつけたキスマークがちゃんと残っていた。
嬉しくなってもう一度そこに吸い付く。
「っ。愁、我慢の限界だ。」
耳許でそう囁かれると、激しく唇を奪われた。
噛み付くような勢いでむしゃぶりつかれて、舌がその唇に挟まれる。
息をつく間もない程に舐め回されて体がどんどん熱くなる。
「はっ、あっ、はあっ」
唇が離されて、大きく息を吸い込むと優也さんの唇は首筋に下りて行く。
鎖骨に唇が触れて、僕は慌てて体を起こそうとする。
でもその行動は優也さんの力強い手に阻まれる。
「そこはっ、汚いからっ」
おびただしい火傷が並ぶ場所。
そんな所、優也さんが触れたら汚れてしまう。
「愁の体はどこもかしこも全部、俺がもらったんだ。汚い所なんてない」
そう言われて鎖骨にも舌を這わされる。
そしてそのまま胸の突起まで滑り落ちてきた。
「あうっ。やあっ、ん、んっ」
舌が動く度に体が揺れる。
あっという間に、僕の分身は立ち上がっていた。
すかさずそれを握りこめられる。
「こんなになってる」
「やっ、見ない、でっ」
両手で顔を隠すと、手の甲に唇を当てられる。
「愁、顔見せて。」
甘く縋るような声音に首を横に振ると両手首をつかまれて上にまとめられてしまった。
黒い瞳にゆらめく光。
あれは、欲情の色。
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