アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
捕獲_愁4
-
意識を取り戻したくなんてなかった…
それでも、目が覚めてしまったのは仕方ない。
逃げなくては…
先程までの下半身の重さなくなっていたけど、体は固定されているようで動けない。
ひどく喉が渇いていて口を閉じようにも何かを口に嵌められていて閉じられない。
ピチャピチャという水音と生暖かい感触。
湿った感触が下半身を撫でまわしている。
「カオリ、カオリ会いたかったよ。わたしのカオリ」
聞きたくもない声がすぐそこで聞こえてゾゾッと背筋が粟立った。
恐る恐る目を開ける。
そこには予想通りに両手両足を大きく広げて拘束されている自分。その上に馬乗りになって体をなめまわす父親がいた。
もっと恐ろしい事に、僕は女性ものの下着をつけさせられていた。
「カオリお帰り。気がついたのか。さあ、お薬をのもうね」
そう言いながら口枷を外される。
「と、うさんっ…どうしてっ、こんな…」
「ほら、大好きなお薬だよ。」
僕の声などまるで耳に入っていないような対応。
差し出された薬を飲みたくなくて顔をそらす。
「それなら下の口からのんでもらおうね」
腹をたてるようでもなく、猫なで声で恐ろしい事を言われて慌てて声を荒げる。
「っ!やめてっ、飲むからっ、やめてっ」
叫んだ声にも反応しない父親。
あの見覚えのあるカプセル。
あれは口から飲むより直接粘膜で溶ける方が効果がでるタイプの物だ。
逃げたくて身を捩ろうとても、頑丈に結ばれた両手足の拘束はピクリともしない。
「いやだぁーっ、離してっ、ううっ」
ツプン、カプセルが後孔に差し込まれて恐ろしさに涙がでそうになる。
そのまま指を差し込まれてグイグイと奥に押し込まれた。
「カオリ、カオリ…」
母親の名前を呟きながら、胸の突起を指で摘む。
ビリビリとした刺激を体に受けながら、カプセルから溶け出した薬で滑りのよくなった指が後孔をかき回す様に動かされる。
即効性のあるこの薬はひどく体力を消耗する。
これを使われた次の日は熱を出した事もあったほどだ。
そんな事を思い出す自分に落胆する。
結局逃げられるはずなかったのか…
記憶も傷も消える事なんかない…
憎しみもきっと消えずにあの家に残ったままなんだろう。
「ううっ…やめっ…」
下着を脱がせる事もなく胸をしゃぶり回して、赤ん坊のように吸い上げる。
ふくらみのない胸を無理にもむ様にしながら乳首に歯をたてられると喉からからっぽの悲鳴が出た。
「ひいっ…」
そうして気付く、父親の下半身がいきりたっている事に。
目を血走らせて下半身を取り出すその姿は昔よく見た光景で、それを太ももにこすりつける所までも同じだった。
母親を抱いた様に僕を抱くつもりなんだろう。
この人は病に臥せっているはずじゃなかったんだろうか。
「カオリ見てご覧。真っ赤に熟れてきたよ。カオリはここが大好きだったね。」
下着をずらしながら直接触れられると、その刺激がもっと欲しくなってしまう。
体を揺らすその様はねだっているようにしか見えない。
情けないけど、どうにもならない。
「うっ、ふっ、うっ、あっ、…やっ、いやっ」
僕はカオリじゃないっ…
それでもグリグリと片方を指で潰され、もう片方をベタベタに舐め回されると腰がくだけそうになってくる。
「ふっ…や、だっ…あ、あつ、い…」
惨めにも腰が刺激を求めて震え出す。
見知らぬ男に散々貪られた後だというのに、この人達が使う薬はいつも強力だったのを思い出す。
「かわいいよ、カオリ。こらえ性の無い所は変わっていないね。ほらほら、指だけでイッてもいいんだよ。それともいれてあげようか?」
パクリと後孔を開かれて指が増やされてた。
開かれた事で空気に晒されて、それさえ刺激につながる。
ぐちゅぐちゅとかき回しながら近付いてきた唇ををかろうじて顔を背けて避ける。
全身がゾワゾワするくらい敏感になっていて、首筋をなぞられるだけでビクビクと震えてしまう。
「こんなに痕をつけられて、一体どこの野良猫とヤってきたんだろうね。カオリは私の、私だけのものだ。誰にも渡さない。」
「はっ、あっ、ああっ…あうっ…やっ…」
指が前立腺をかすめる。
固定された体が跳ねると両手の枷が擦れて痛い。
足枷を外されて両足が腹につくまで持ち上げられて後孔を覗き込まれる。
この光景は何度も覚えがある。
いつもこの人はこうした…
「こんなにぷっくりして、待ちきれないのか。今入れてあげようね。」
人間としての尊厳を踏みにじるように見下し、痛めつけて、体力を奪う。
拘束されてムチを振るわれ、射精を管理されるのが日常だった。
そして
自分が奴隷だと認めるまでそれは続いた。
客をとらされる日には毎回そうされて、その後は知らない男の相手をさせられた。
「カオリっ、カオリっ、いいよっ、カオリっ」
客はみな僕を”奴隷ちゃん”と呼んで好き勝手に僕の体を使った。
今、挿入している父親のように勝手に腰を打ち付けて、中に吐き出して
気が済むまで解放される事はなかった。
そこに僕の意思は介入しない。
ただ、言われるままに体を差し出すだけ。
そう。
僕は奴隷だった…
逃げ出せたのは奇跡だった。
だからといって奴隷である事にはかわりがないのだろう…
泣きたくもないのに目から涙が溢れた。
暖かい場所を知ってしまった今、こんな状況に陥る自分が惨めだった。
こんな気持ちになるのなら、暖かい場所なんて知らなければ良かった。
そうすれば、こんな事くらいでこんなに心細くなったりしなかっただろう。
手が届くはずもない。
僕が手に出来るはずもない。
身の程知らずにも、恋だなんて。愛だなんて。
僕はこんなにも汚れているのに。
ワカッテイタダロウ?
ネェ、シュウチャン…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
149 / 155