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次に来るのは罪悪感
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「・・・速見・・・」
精液で濡れた頬を指先で撫でて、酸欠で虚ろになっている速見の目を見つめる。
体を屈めて、薄く開いた唇にキスを落とそうとしたーーーその時
「いっっってぇ!!!!」
ガバッと物凄い勢いで速見が身を屈めて顔を覆い隠してしまった。
「は、速見?どした?」
突然の悲鳴に驚いてポカンとすると、両手で隠された顔の隙間から、消えそうな声がした。
「・・・目、入った」
目?入った?何が・・・
「あ」
どう考えても、俺がさっきぶっかけた精液しかないじゃねーか。
「うわわわっ!ごめ、速見ごめん!大丈夫か?ちょっと待ってて!」
「えっ?ちょ、わっ!?」
屈んでいた速見の膝の裏に手を差し込み、背中を支えるとそのまま抱きかかえてトイレの個室を出る。
「わっ、わっ、お前・・・お姫様抱っこって・・・」
「いーからジッとしてろ!」
暴れる速見を手洗い場まで連れていき、ゆっくり降ろすと背中を摩って水道まで速見を誘導する。
「ほら、すぐ洗い流せ」
「あ・・・あぁ、わかった」
体を屈めて顔を洗う速見の背中を見ながら、冷静になった頭にジワジワと罪悪感が膨れ上がっていく。
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