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「お前さ、速見 健人と仲いい?」
「はぁ?」
眉を寄せ、訝しげに俺を見る三國に対して言葉を続けた。
「まぁ、仲いいかどうかはどうでもいいけど、あいつがどんな人間かとか知らね?」
「なんでそんなこと聞くんだよ」
ますます訝しげな表情を浮かべるが、特に深入りする様子もなく口を開いた。
「仲良かねーよ。むしろ喋った事はほとんどねーし」
「あー、そう」
めんどくさそうに為にならない返答をする三國に内心落胆する。
不良同士、少しは何か知っているんじゃないかと思ったんだが、期待はずれだ。
「なに?優心、速見について調べてるの?」
俺と三國の間に割って入るように、橘が口を挟む。
「最近、仲いーもんね!」
「最近っつか、ここ2、3日だけどね」
南に対して返した言葉に、何故か三國が反応した。
「仲いいのか。意外だな」
まぁ、俺自身も速見と仲良くなれるなんて予想もしてなかったけど
「なら、気を付けた方がいいぜ」
「何が?」
腕を組んで、『気を付ける』なんて物騒な言葉を冗談を感じさせない口調で告げる三國に思わず身構える。
「アイツ。結構いろんな奴に狙われてるから・・・速見と仲がいいなんて知られれば、お前が巻き込まれる可能性だってあるぜ」
「あくまで可能性だけど」と、続ける。けど、無いとは言いきれない話だ。
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