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「何」
「あ、あの・・・えっと、さっきの女の子、さ・・・誰?」
「は?関係ないだろ」
「あっ、い、いや、そう・・・なんだけどさ、気になってってゆーか」
「別に、気にする必要はねーよ」
「いや、気になるし・・・あ、う、ごめん・・・ウザイよね、こんな事干渉するの」
「あぁ、うぜーな」
「あはは。ごめんね・・・」
・・・やばくねーか?
二人の雲行きが怪しい。
橘は笑っているけれど、遠くから聞いてもその声は泣きそうだった。
つーか!なんでアイツはあんなに橘に素っ気ないんだよ!首突っ込まれたくないからって、もっとマシな言い回しは出来ないのかよ!
「・・・止めてくる」
「待てって」
「んだよ!あのままじゃ橘が可哀想だろ!」
二人を見ていられず飛び出そうとする俺の肩を、速見は掴んだまま離さない。
考えがあるのかないのかわからない速見に苛立っていると、橘が突然声を荒らげた。
「ミクちゃん、あの子と付き合ってるの!?」
意を決したように叫ぶ橘に対して、三國は
「はぁ!?」
その瞬間、ブチっと俺の中で何かがブチ切れた。
あのふたりは友達じゃないのか?
いくら友達同士だからってあんな乱暴な態度はないんじゃないか?
そもそも三國は橘に対しての扱いが酷過ぎる!
今日こそ文句を言ってやると、速見の腕を振り解いて身を乗り出し、叫ぶ前に息を吸い込んだ。
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