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July 5.2015 大ピンチ3
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「ええと、まず・・・予定外のピンチだから、ホールには俺が入る。」
え・・・理さんがホール。
「客の回転率のことや、メニュー構成も随分考えられて形になりつつあるよね。ホールに少しテコ入れして回転率をあげられないか、俺なりに考えながら今日動きたいと思う。」
「ミネ、今日のおすすめの一覧は?」
「はい、これ。」
「廃棄率削減の面から、出てほしい順にしるしつけてくれるかな。」
あいかわらず、理さんはテキパキさんです。でもホールって、理さんが「ご注文は?」なんてするのかな~。うわ、楽しみ。
「中でもこれは食べてほしいな、っていうのを2品ずつチョイスしてくれる?
それで正明は、実際お客さんの反応のいい料理を2品教えて。」
「アヒージョはだいたいのお客さんが美味しいって言ってますよ。パスタはアラビアータかな。」
「アヒージョは旨いもんなぁ。」
ニッコリ顔・・・誰につくってもらったんですかね~理さん。
「じゃあ今日だけおすすめは絞り込もう。シェフのおすすめ、ハルのおすすめ、オーナーのおすすめとして各2品、合計6品にしよう。それは、俺がこれから書くとして・・・ミネ、そのクリーニング野郎が持ってきた制服は俺でも着れる?」
「お・・おう、大丈夫だよ。というかさ、ホール任せていいのかな、仕込みにはいるけど。
それと・・サトルは経験あるの?バイトとか。」
「あるよ、中華料理に居酒屋、和食の店。一番長いのはホテル。」
「ホテルぅ?」
「京プラ。」
「まじぃ?」
恐るべしです・・・理さんの底のなさっぷり。飯塚さんがメロメロなのは当然です。
この人にあっさり捨てられていたであろう・・・身の程知らずの当時の僕、振られて正解!
その後ホール部隊とキッチン部隊に別れて活動。なんかこれオードブルの時みたいだよね~。
サラサラとこれまた素敵なおすすめを書いた理さんに言われて、コピーお使いに。
戻ると、理さんは着替えていた。
うわ、素敵です!ミネさんがエプロンするとエロいのに、理さんはなんというかデキル感満載。
パリのカフェにいてもギャルソンで通ります!
「じゃあ。ハル。段取りを説明するよ。」
「はい!」
こうして理さんの指導がはじまりました。
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