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出会い
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「マジ....かよ....」
冷蔵庫の中には何も食うものがなく調味料しかなかった。
「はぁ....こんなになるまでほっといたのかよ....」
俺は財布とスマホを持って家を出た。
「さっみぃ....やっぱ上着てくればよかったな」
そんなことを言いながら俺はコンビニに向かう。
そのとき
ガッ
「うおっ!なっなんだ?」
何かを蹴ってしまった
何を蹴ったのか見ようとしても暗くて何も見えない。
仕方なくスマホのライトを使ってそれを照らした。
そこに照らしだされたのは
「うわっ!すみません!」
人間だった。
「....いえ。」
そう答えたその人は整った顔をしていた。
男か女かわからないくらい。
「大丈夫ですか?」
「....」
何も答えてはくれなかった。
しかし、なぜこんな時間にこんなところにいるのだろう。
今は深夜の2時だ。
ホームレスなのかと一瞬思ったが違うらしい。
綺麗な服を着てるし髪も艶やかだった。
「あの....もしかして立てないんですか?」
そう俺が問いかけると
「....(コクッ)」
その人は頷いた。
「すみません、蹴ってしまったの俺ですし家まで送っていきますよ」
「家....は、ない」
「え?」
聞き返してしまった。
「だから、家は....ない」
帰る家がない....
「よかったら、俺ん家来ますか?」
「え....?」
って何言ってんだ俺....
いつもならこんなこと言わねぇのに....
「怪我させたの俺ですし、責任を取るという形で」
「いい....の?」
「構いませんよ」
俺はその人を連れて家に戻った。
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