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叶side
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僕は紅牙の部屋に来た。相変わらず何もなくて寂しい感じがした。
紅牙は嫌われている。特に生徒会の皆んなから。さっき副会長に嫌味な事言われても平然としている紅牙は悲しそうでつい、冷蔵庫を探っている紅牙に抱きついた。
自分より少し低い体温、大きな背中、なんだか懐かしい匂い、全てが愛おしくて消えないように強く抱きしめた。
紅「・・・重い。叶」
確かにこの体勢はきついと思うけど離したくなくて。
紅「叶」
紅牙の静かな声が僕に言う。仕方なく離したらソファーに座る。すると、紅牙は肩に僕の頭を乗せた。そして、子供をあやすようにポンポンと叩く。それがとても気持ちよくてウトウトする。
紅牙は不思議だな、どんなに怖くてもどんなに悲しくても紅牙と一緒なら平気な気がするんだ。
僕はどんだけワガママなんだろうか、紅牙を困らせたくないのに。僕は目を閉じて悟られないようにした。なのに・・・
紅「・・・お前今、ワガママだなと思っただろ?」
僕は驚きのあまり、紅牙の顔を見上げた。紅牙は愛おしそうな目で僕を見ていたため、目が反らせなかった。
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