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結ばれる
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「江本のボケ! アホ! 馬鹿! あんぽんたん! 死ねーーーッッッッ!!!」
女子は女子らしからぬ口の悪さで俺への悪口を叫びながら去って行った。
ハッ! 所詮、負け犬の遠吠えだな!
俺の完全勝利ということだ!!
ざまあみろ!!!
...って喜んだはいいが...。
さっきの拓真の行動はなんだったんだ?
なんで、突然俺にキスを...
もしかして、いや、もしかしなくても...
胸いっぱいに期待が溢れ出る。
「拓真ッ! ついに俺のことを好きになってくれたのか!!?」
とびきりの笑顔で問いかけてみる。
その直後、はっと気付いた。
も、もしかして、キスしたのは俺の嘘に乗っかるためであって、好きでもなんでもないんじゃ...!?
毎度毎度期待しては裏切られてきたからな...そう簡単に結ばれるはずがない...。
不安に駆られていると、拓真はふぅとため息をついてから俺をしっかりと見据えてきた。
「悔しいが、そのようだな」
そう言う拓真の表情は、言葉に反して嬉しそうだった。
「〜〜〜〜ッッ! 拓真ッ! 結婚しよう!!」
「無理だ」
あんまりじゃないだろうか。
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