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生存確認をする
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「拓真ッ!」
急いで拓真の言われた通りの部屋へ入ると、ベッドの中に拓真がいるのが伺えた。
「おい...大声を出すなと...げほっ! げほげほっ」
とても辛そうにしている拓真。
額には冷えピタが貼られ、頬は真っ赤に染まっている...。
「し、死ぬなー! 生きろ! 拓真あああ!」
「五月蝿いぞ阿呆」
「いだっ」
うっ...病弱なマイスウィートエンジェル拓真から痛くないパンチされた...幸せ...。
「...殴られたのに何故嬉しそうなんだ...」
「拓真だから!」
「...歪みないな...」
けほけほと咳をしながら、拓真はゆっくりと起き上がった。
「拓真! 寝てていいぞ! 辛いんだろう!? っていうか、その熱って...昨日雨にあたったせいだよな!? ごめん! 拓真! 俺のせいで...!!」
「江本...」
やっぱり、早く風呂に入れてあげなかったことが問題だっただろうか...。
びしょ濡れの拓真の身体をタオルで拭いてあげなくてはという意思が傾いていたせいで身体を温めてあげることができなかった...!
風呂! そうだ! 風呂に入れてやるべきだった!!!
俺のアホ!!!
なんて昨日のことを振り返り、後悔していると、
拓真は熱っぽい息を吐いてから俺の方にゆっくりと腕を伸ばしてきた。
...ん?
伸ばしてきた??
違和感に気づいた時には、俺は拓真に抱きしめられていた。
「たっ、たたったくっ、たたたたく、」
「江本...」
「なっ、なんだ...?」
「傍に...いてくれ...」
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