アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
約束の重さ。
-
あらすじ。
【光姫様は空神の番になるはずだった・・・?】
「・・・だった?」
『そうじゃ・・・。
我と空ノ神は幼き頃・・・古き時代から互いに親しい関係じゃったから・・・。
なのに・・・!!!
社に戻って来るから、少し待っていてはくれぬか・・・と言って、このから姿を消したのじゃ。
私が・・・番になりたいと言った次の日だった・・・。』
ポロポロと宝石のような瞳から、輝く涙が出てきた。
『我は・・・っ!知っていたのじゃっ・・・
我がどれだけ想いを募らせても・・・あやつは気づかぬ事ぐらい・・・』
『もっと時間が必要じゃったか・・・?もっと親しければよかったのか・・・?』
涙を流しながら言う光姫様に、僕は何も言えなかった。
同情なんてできるはずない。
この神様たちの生きてた時間は、僕には体感できるはずがない。
神太は密かに罪悪感を募らせていた。
自分が空神の番をやめればいいのか。
でも、そんなことをしたって...光姫様にとっての押し付けにしかならない。
しかも。
僕だって。
空神の番をやめるわけにはいかない。
やめたくない。
もっと一緒にいたい。
離れたくない。
こんな思いがあるから...僕は半人前なんだ...。
目の前で泣いてる神様を。
慰めることもできない。
涙を止めることすら。
できない...。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
82 / 196