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狐のぬくもり。
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あらすじ。
【顔が近づいて…。】
『アタシじゃ…だめなのかい?』
コン様は。
整った顔立ちで僕を見つめる。
時々黄色く光る琥珀色の目。
真っ白の長い髪。
その白が延びたような、同じ色の狐の耳。
爪は長く伸びていたけれど、
僕を傷つけないように配慮しているのもわかる。
不器用な愛が僕の心を包んでいく。
「もし...僕が番になったら......?」
『...あたしの願いが叶う。』
情熱を帯びた目が近づく。
空神が言ってたのはこの事かなぁ...。
だから大御神様から離れるなって言ったのかなぁ...。
『ねぇ...あたしじゃダメ?
あんたの未来を...空神みたいに隣に居ちゃダメなのかい?』
今にも泣き出しそうな。
そんな目で僕を見ないで。
そんな目で言われたら...
「断ることが...できないじゃないですか...。」
僕はコン様の頬に手を当てる。
『...あんた......』
その手を上から抑えるように、手を重ねるコン様。
「僕は...神太です。」
『...し...んた...』
願っていたけれど、叶ったことの驚きが隠せないようだった。
それがとても可愛くて。
「...空神の方がもっと大人でしたよ?」
クスッと笑う。
すると、コン様は顔を真っ赤にさせた。
『あっ、あんたねぇっ!!』
「あははっ、すみませんっ」
そして。
互いに見つめ合って。
口を重ねる。
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