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ムスコサイド27(主)
俺の目元を撫でられる。 瞼に軽いキスをされる。
この感覚、この感触、俺の好きな事… 昔から…
目を開けると、オヤジの目。
「ケンタ? 大丈夫か?」
「うん。 大丈夫」
「一旦抜いて、ちょっと落ち着くぞ。」
ズルリンっと大きな物が俺の中から抜け出た。
「はぁん… ふっん。」
「おい、そんな可愛い色っぽい声だすなっ。」
「だって… はぁ~…」
オヤジは二人の精液とローションを綺麗に拭き取った。
俺の横にきて、俺の顔の左横から腕を通し、腕枕してくれた。
空いている手で俺の頬を撫でながら俺を見つめてくれる。
「ケンタの初めてありがとうなぁ~。」
俺はその言葉を聞いて泣き出してしまった。
「どうした? 痛かったか? なんで泣く?」
俺の涙を拭きながら優しいキスを顔じゅうにくれる。
「うぅうぅ… オヤジゴメン。」
「ケンタ? なんで謝ってんだ?」
「ゴメン。 ゴメン。」
俺は泣く事も謝る事もとまらなくなった。
その間、オヤジは黙って俺の頬を撫でてキスを続けてくれた。
「ん? 話せ… どうした?」
「オヤジ… さっきなんでありがとうって言ったの?」
「お前の初めてを貰ったからだ。」
「俺、練習っていった…」
「うん。 練習ってお願いされたなぁ~。」
「けど… ちがう…」
「ん? ちがう? 俺じゃ後悔したか?」
「ちがうっ! オヤジがいい…」
「どうした? 昨日よりも泣いて… また目が腫れるぞ。」
「オヤジ… の事… 好き…」
「うん。 俺もケンタの事、好きだよ。」
「ちがうっ! 好きじゃないっ!」
「ん? 俺の事嫌いか?」
「きらいじゃないっ! ………」
オヤジが俺を抱き締めて深い深いキスをした。
そして二人の額をくっつけて見詰め合った…
「ケンタ。 絶対大丈夫だ。絶対上手くいく。」
俺はセックスをする前したオヤジとの会話を思い出した。
「次、好きになった人と上手くいくかな?」
「頑張れ、絶対上手くいくぞっ!」
オヤジの頬に俺の手を持って行き触った。
オヤジの手が俺の手に重なって添わされた。
「オヤジ…好き。 オヤジの事もっと好きになってもいい?」
「言い方がちがうだろう? ケンタ?」
「………?」
「教えただろう?」
「…… コウジ… スキ…」
オヤジは俺をギュゥ~って強く抱き締めてくれた。
そして俺の耳もとで「ケンタ。愛してるよ。」って言った。
その言葉を聞いて俺は大泣きしながらオヤジに抱き付いた。
************
オヤジサイド27(副)
あぁ~やっとケンタは俺の物になった。
ケンタを手に入れた。
ケンタと一つになれた。
俺は精液を解放する時に昔の罪からも解放されたような…
ケンタの顔を見ながら思った。
さて、このまま二人の気持ちをあやふやにしてたら、
これから先、色々と厄介だし、解決出来なくなる。
今日、今、きちんと決着付けた方いい。
二人の精液とローションを綺麗に拭き取って
ケンタの隣に寝て、抱き締めて、話易い体勢になった。
ケンタのアナルから出てきた俺の精液を見て
また興奮して抱きたかったけど、それはまた後ででもいい。
まずは二人の気持ちを合わせる事が優先だな。
俺が言う前に、先にケンタに言わせなければ。
俺が思っている事は間違っていないはずだ。
ケンタは絶対俺の事… 好きだ。
自分から告白するタイプじゃないとは思うけど、
昨日から会話をして、ケンタの考えを口にする癖をつけた。
俺が聞き役に徹したから、ケンタは言い易くなっている。
昔から俺には遠慮しないで何でも話して来てたから。
まずその前に話の切っ掛けをつくらなければ…
俺は、俺でケンタにお礼を言わなければ。
「ケンタの初めてありがとうなぁ~。」
案の定、純粋で素直なケンタは泣き出した。
やっぱり、大人の俺ってズルイよなぁ~。
ケンタが俺に謝りだした。
ん? なんでだ? なんであやまる?
ここは『大好き』って言って抱きついてくるとこだぁ~。
思い描いていた言葉とは違った事に俺は動揺した。
とにかく泣き止ませて、落ち着かせよう。
そうだキスだ。 必殺ご褒美のキスの手だ。
パブロフの犬だっ!
あぁ、俺を練習相手にした事を後悔したんだな。
俺はそんな事、気にしない。 本当に可愛いなぁ~。
ケンタは練習と思ってても俺にとっては練習じゃなかった。
これから先の事が見えた本番であり、スタートだからな。
もう少し、もう少しだ。
俺はケンタを煽った。
「ケンタ。 絶対大丈夫だ。絶対上手くいく。」
「オヤジ…好き。」
やっと言ったけど… 俺としてはもう少し…
「…… コウジ… スキ…」
あぁ~。 22歳のケンタが言ってくれたぁ~。
18年間、いやっ! 22年間だっ!
思い続けてきた俺の想いがやっと報われた。
俺はやっと本心が言える。 絶対言っちゃいけなかった言葉。
それもこんな良い状態で、裸で抱き合っている二人。
俺の全部でケンタを抱き締められる。
「ケンタ。愛してるよ。」
こんなに心をを込めた愛の言葉を言ったのは初めてだった。
ケンタ。本当にありがとう。 心から感謝するよ。
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