アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
「建造さん!その、私の写真を撮られるのは困ります!!」
こう太くんが言ったのか見せたのか、間宮くんに写真を撮りまくっているのがバレてしまった。
「全て消してください」
「えー?こんなに可愛く撮れてるのに?ホラみて、こっちは三人で撮ったんだけど」
そう言ってスマホの中の写真を見せる。
真ん中に立った俺が両隣にいるこう太くんと春幸くんを抱き寄せて撮っている写真を見て、間宮くんもう、と言葉に詰まる。
三人ともいい笑顔で俺のお気に入りの写真だ。
「三人とも可愛いだろー」
「こう太さん達は可愛らしいですが、私は別に可愛くありません…」
「これを消しちゃうのは勿体無いよ」
「でしたら、今後写真は絶対撮らないでください。それか、サングラス着用で素顔を見せないでください」
「えーでも、恋人の普段と違う写真とか欲しくならない?」
何気なく、本当に何気なくそう言った。
すぐに何か返答がくるものだと思っていたのに。
「……………………………………………………………………………………………………………………いえ」
たっぷり考えた末、小さく細い声で答えが返ってきた。
あれ?
「え?何?なんて?」
「イエナンデモアリマセン」
「あ、もしかして銀ちゃんも何か俺の写真撮ったとか?」
「撮ってません撮ってません」
「本当は?」
「………撮りました」
ズルっとこけそうになる。
どんな写真を撮ったのかすごく気になったので、「見せてよ」と言うものの間宮くんは首を激しく横に振って拒否をする。
その様子に、一体どんな写真を撮ったのかますます気になる。
「別に怒ったりしないからさ」
「いえ、絶対お怒りになるかと思います。私だったら怒るような写真なので」
「君どんなの撮ってるの!?ちょ、ホントに怒らないからさ!ね?」
「せ…」
「せ?」
「性的な写真です…」
「見せろ」
「うわぁ…」って声が漏れたのは、呆れや嫌悪からじゃなくて、感嘆のため息が漏れたからだ。
真っ赤になった間宮くんが見せてくれた写真は、性的と言っても性器モロ出しとかじゃなくて、なんていうか芸術的な感じだった。
胸はだけさせてキメ顔している俺や、裸でベッドに横たわっているのを自撮りしてる俺とか、濡れて透けてるワイシャツ姿の俺の横顔とかで、自分でいうのもなんだが結構エロい。(ここで気づいたんだけど、間宮くんはいわゆる彼シャツ萌えらしく、やたらと大きなワイシャツを俺が着ている写真が多かった)
あと、エロくはないんだけど煙草吸っている写真も撮られていた。
この煙草どうしたの?と聞けば、「ひと箱買って自分で吸って撮りました」と答えてくれた。
彼は煙草吸わないのに写真のためだけに一生懸命火をつけて写真撮っていたのかと思えば、なんか愛おしさがこみ上げる。
「えっとこれ、何で撮ったの?」
「…欲しくて…撮りました…」
耳まで真っ赤にして顔を覆ってしまった間宮くんはそう小さく呟いた。
欲しかったのなら、まぁしょうがないな。
そこで俺はちょっと茶化すように、「夜のオカズ用にはしないでね」と笑いながら言ってみた。
「オカズ…?」
「あー、エッチな気分になった時にこう、この写真を見ながら一人で慰める的な…」
「そのような気分になりましたら、一人で慰めずに建造さんを押し倒します」
「え?」
「え?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 100