アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
08
-
もう終わった事なのに、蓮は俺を好きって言ってくれたのに、何を今更気にしているんだ。
「…尚、ごめん…嫌だった?」
俺の中から蓮の指が出て行き、自身も解放された。
でも、胸だけは苦しくて、溢れる涙を止めようと手の甲で拭う。
擦って、擦って、擦って、
でも、止まらない。
「ふっ…ごめ、続けて」
「できないよ…」
「な、で…なんでだよっ」
「泣いている子を無理矢理ヤる趣味はないよ。ね、どうしたの?」
「…なんでも、ない。…気持ち良すぎて、怖かっただけ」
「ふーん」
「あの、だから、して欲しい…かなって」
「……あー、あの時尚に聞かれて最後まで答えられなかったんだよね、キスされて」
「え?」
「セックス、最後までは誰ともした事はないよ。尚が好きだって気付いてから、男同士のやり方を色々調べたけど、下手だったらごめんね」
「あ、なんで…」
何で、俺が思っている事が分かったんだ。
「そりゃ、俺は尚にベタ惚れだからね」
何を気にしているんだ俺は。
蓮を感じる事が出来ればそれでいいって、思ったのに。
「ね、ココ触ってみて」
俺の手を掴み、蓮は自分の中心に触れさせた。
そこは苦しそうな程膨らんでいて、スラックスを押し上げている。
「…確かにね、冴を抱こうとしたよ。キスも何度かした。でもね、ダメだったんだ。何故だか解る?……俺のココ、勃たなかったんだよ。けど、ほら…尚だとこんなにも反応してる。尚だから抱きたいって、俺のココはこうなっているんだよ」
「れ、ん…」
俺は、バカだ。
「だから、泣かないで。…鳴くのは嬉しいけどね」
「……え?」
「いや、こっちの話し」
何だよ、こっちの話しって。
くすくすと小さく笑いながら、俺の手をそっとベッドに下ろすと膝立ちになり、俺の足元で蓮はベルトを外し出した。
バックルが外れ、ホックを外し、チャックが下ろされる。
「あんまり見ないでよ…エッチだね、尚は。そんなに俺のココ、見たいの?」
「はあ?んな訳ねぇだろっ」
俺は凝視していたらく、慌てて視線を壁に移した。
俺って、エッチなんだろうか。
いや、そんな事はないと思うけど。
「泣き止んだね」
「あ…」
確かに、俺の涙はもう止まっていた。
「じゃあ、そろそろ…俺、限界なんだよね」
「あっ」
先程よりも高く脚を持ち上げられ、後孔に熱くて堅いものが触れた。
「これなら、見えるでしょ?俺と尚が繋がるところ」
「バ、バスタオルの意味ないじゃんっ」
「ふふっ、そうだね。…ほら、見てよ。こっち、向いて」
絶対嫌だ。
そんな、蓮のが俺の中に入る所なんて…。
蓮の方がエッチじゃんか。
「あっ、やだ」
ぐっと後孔が蓮の自身で押されてる。入りそうで、入らない。
何か、凄くもどかしい。
「ねぇ、…見ないと、このまま一気に挿れちゃうよ?痛いけど、いいの?」
クソッ。なんでこんな意地悪なんだよ。
普段はすげー優しいのに。
「わ、分かったよ。痛いのは嫌だからな」
諦めて蓮の方を向くと、頬を赤く染め、嬉しそうに目尻を下げて笑う彼の顔があった。
ドキドキしたのは、言うまでもない。
クソッ、その顔反則だろ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 39