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「ただいまー!科学の先生に捕まってさ、なか…な、か?」
タイミング悪く隼人が帰ってきた。今の俺達の体勢を見たら絶対勘違いされる。
早く退けと蓮を睨むが、蓮は隼人が居るであろう玄関の方を見ていて気付かない。
「あ、お帰り隼人くん」
「あーーーーーっ!!」
「なになに?」
「尚から離れろ変態ヤロー!」
「大事な話してただけだよ?何もしてないよね、尚」
確かに何もしてはいない。
ただ、蓮に好きな奴が出来たと聞かされただけだ。
「あぁ…。もういいだろ?退けよ、蓮」
蓮が俺の上から退くと、走って隼人が俺の所までやってきた。寝転がったままの俺の身体を起こしてギュッと抱き締める。
「大丈夫か!?傷物になってないか?」
「大丈夫だって。蓮は俺に変な事しねぇよ」
自分で言ってて、ちょっとヘコむ。
「そうそう、俺好きな子居るし」
「お前に好きな子が居ようが関係ないんだよ!尚を傷付けたら許さないからな!!」
珍しく隼人が怒っていて驚いた。
蓮があっちこっちフラフラしてても、金曜日俺達の部屋に来て恋愛話しても今まで怒った事なかったのに。
「えーっと、大丈夫だから離れようか隼人」
「あ、ごめん!つい」
慌てて俺の背中から腕を離した隼人の顔は少し赤くなっている様に見える。
どうしたんだろう。
「んー、…隼人くんもしかして……。ま、いいや。尚、お腹空いた」
「な、なんだよ?途中で止めるなよ!」
「いいじゃん。隼人くんさえわかっていれば」
何やら揉めているみたいだけど、俺には関係なさそうだからご飯を作ろうとキッチンに向かった。
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