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過去
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9月の紅葉が色付き始めたころのこと。
俺、海崎 翔に弟が出来た。
「翔ちゃん、この子が新しく翔ちゃんの弟になる、優莉よ。仲良くしてあげてね。」
優しいけど、何処かぎこちない母の声。
「翔、お前も今日からお兄ちゃんだな。優莉のお手本になるんだそ。」
昔とは違う父の声。
俺は、弟の優莉の顔を覗き込んだ。
「バァーブ(ニコッ」
俺を見て微笑んでくれた優莉。
それが、俺には愛しく感じた。そして、守りたいとも思った。
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