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寮の部屋
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約10センチほど身長差のある悠におぶられて寮の部屋に戻った
この学校、青山学園は全寮制の学校で身寄りのない俺たちにはうってつけの学校だった
初等部中等部高等部とこの学校で俺たちは過ごしてきた
俺の同室は、悠だ
部屋に着いたらそっと降ろされて俺はふらふらしながらも立った
「御影、大丈夫?」
「うん…なんとか」
悠は俺の頭をぽんぽんとして、辛そうな顔で笑った
「ごめん。本当にごめん……」
「なんで悠が謝るんだよ…俺は大丈夫だったんだからさ」
悠はぎゅっと俺を抱きしめた
「悠……?」
ぎゅーっと抱きしめる力が強くなる
「悠、いたっ…ぃ」
「御影、絶対に僕から離れないで。もう…」
「…わかった……」
悠はあの日、孤児院のみんなを失ってからずっと俺を守ろうとしてる
学校の奴らに髪の色とかで馬鹿にされたりしたら、すぐにそいつを怒りに行って、その後そいつらはすっごい謝ってくる
悠は孤児院のみんなを家族だと思ってたから…最後の家族を守りたい…そんな感じなのかな
俺はベッドにダイブして顔を覆い隠す
あー……男にあんなことされるなんて思ってなかったし
まじでありえねぇ
「御影?」
「悠、俺って汚いのかな」
「どうして?」
「さっきの……イヤだったけど気持ちいいって思ってた自分がいるから」
顔を手で覆いながら話したから、悠がどんな顔してるのかはわからないけど、深刻そうな感じが雰囲気で伝わった
「そんなことないよ、御影。僕だって…」
悠は何かを言いかけて止めた。
「悠?」
「なんでもない。ご飯なにがいい?悠の好きなもの食べよう」
「……ミートスパ…」
悠は「また?」と言いながらも、食堂に行こうと俺をベッドから起こした
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