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「みーちーるーさまっ」
「……」
ツインテールをした小さな女の子がベッドで眠っていた僕の上にダイブしてきた
「痛いよリーファ」
「いたいの?いたいならリーファがなおすよ!」
僕が押さえていたお腹が痛いんだと思ったリーファは僕のお腹に顔を近づける
「いいよ」
近づいてきた幼い子供のおでこをコツンと指で弾いてやった
「いてっ」と弾かれたおでこを両手でさすってる
ヴァンパイアの唾液は、傷を治癒する力を持つ。リーファの行動はそれをしようとしたからだ
「それよりミチルさま、そろそろお腹減ってないの?」
「…」
リーファは細い首を僕の方に向ける
「飲んでください、わたしの血」
リーファは僕の膝に乗りかかり首を近づける
「……っはぁっ」
……僕は容赦なくリーファの首筋に噛みつき、血をすすった
リーファへの申し訳ない気持ちも
もう、御影に何も言えない気持ちも
全部が混じりに混じって自分の中では整理できなくて、涙となって溢れ出す
「ミチルさま、また泣いてるの?」
「……っ」
見られたくないから、リーファの目をそっと手で覆った
リーファの首元に垂れた血を舌で舐めとってから、自分の口元にも垂れた血を指で拭う
「リーファ、ミチルさまの血がほしい……」
物欲しそうな目で見つめられる
だけどそれは叶えられない
自分だけ血をもらいながら…勝手なことだと思われるかもしれないけれど
「ごめん、リーファ。それをすると」
「しってる。そんなことしたらリーファは処刑されるんでしょ」
「……うん。だから、ごめん」
そう、僕が今いるヴァンパイアの街では、僕の血を飲んだ者は……死刑となる
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