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ハッピーバレンタイン(青黄)
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今日はバレンタインデー。
僕はカバンをギュッと抱えて廊下を歩く。
この中に、今日、奏くんに渡す本命チョコが入ってる。
今まで散々迷って迷って、気持ちを伝えることを決めた。
ちゃんと、思いを伝えないと。
このまま卒業なんてしたくない。
どうやって渡そうか、なんて言おうか、
ずっともんもん考えて授業もまともに受けられなかった。
ついに、放課後。
ちょっと遅れちゃったけどいつもどおり部室に行く。
部室のドアを開けると、いつもみんなより先に来ているはずの奏くんの姿が見当たらなかった。
おせーぞ!って言うあきらっちょに聞いてみた。
『あれ?奏くんは?』
『ん?ああ、わかんねーなー、まだ教室にでもいるんじゃねぇの?それか、パクみたいに腹イタかー?ww』
『アキラ先輩その話は忘れてくださいよー!もー!』
教室…?
『ぼ、僕、探して来るっ!』
『おー、頼んだ!迷子になるなよー!w』
どうせなら見つけたときに渡せるように、と思ってチョコをこっそり持っていくことにした。
皆の前でなんて恥ずかしくて渡せそうにない。
僕は走って部室を出た。
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