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君だけ
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君だけだった。
僕に話しかけてくれたのも。
僕を気にかけてくれたのも。
僕を必要としてくれたのも。
僕に死ぬなといってくれたのも。
僕に生きていてほしいといってくれたのも。
僕と一緒にいてくれたのも。
僕を好きだといってくれたのも。
全部、全部君だけだった。
こんなに汚い僕を、化け物の僕を君はちゃんとみてくれて。
好きだといってくれて。
だから甘えすぎてしまったのだろう。
君は何も言わずに僕の前から消えた。
どうして、どうして、どうして、どうして。
やっぱり。君も本当は僕のことが嫌いだったんでしょ?
《 君が僕の前から消えた 》
それを認識してしまった時点で僕にとっての生きる意味はない。
だから死のうとおもう。
でも死ぬには君にいろんなものをもらってしまった。
まずそれを全て棄ててしまわなくては。
続く
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