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平凡は訪れない。
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午前中の授業は終わり昼休みになる。
「水野っ!ご飯食べよー」
楽しみにでもしていたのか走って寄ってくる空太。
「うん、そうしようか」
生憎今日は時間がなく弁当を持参していない。
なので購買で買ってから屋上で食べようという事になった。
僕と空太が一階にある購買に向かい、階段を下りていると、
「テメェッ!ぶっ飛ばすぞ!!」
とても物騒な声が聞こえた。
「…なんだ?」
階段の上から下を覗くと、金髪の生徒がある生徒に掴みかかっている所だった。
「笑うんじゃねえっ!」
金髪の男の顔はこちらに背を向けているため分からないが、掴みかかられている男は明らかにそいつを馬鹿にしたように笑みを浮かべた。
「はあ?お前が俺に勝てると思ってんの?舐めてんじゃねー…よっ!」
男は金髪の太ももを蹴り飛ばす。
「ぐあっ……!」
金髪はそのまま地面に叩きつけられた。
「ね、ねえ美琴…これってヤバいよ…早くどっか行こ…」
青ざめた顔で空太がそう言うが僕は威勢の良い金髪の態度が気になって
「いや、もう少し見るぞ」
「ええっ!?危険だよー…」
どんな行動を取るのだろうか。
再び現場に目を向けると
「あー弱!お前本当ちっさくて弱えなあ
っ!!ぎゃはははっ」
男は下品に笑いながら金髪を見下ろしていた。
「うるせえっ!俺は弱くなんかねぇんだよ!」
金髪は必死に反論しているが、この状況を見るとそうとしか思えない。
「ハッ!!じゃあもう一発ヤってやろうか!」
足を持ち上げた男に金髪は逃げる様子も戦う様子もない。
僕は考えるよりも先に体が動いていた。
「あっ美琴!!」
後ろで空太が僕を呼ぶが無視して進む。
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