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平凡は訪れない。
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金髪が去った後保健室で手当てをしてもらい
その時の事を保険医に話すと、
「ああ、その子はきっと凛君ね」
思い出した、というように口を開く。
「……凛?」
「そうそう、春谷凛(はるや りん)君ていって中学の時一緒の学校に勤めていたの、その頃から喧嘩ばっかりで…よく保健室に来ていたから覚えていたわ」
喧嘩ばかり…
僕が何か言おうとする前に、
「でもさぁっ酷くない!?せっかくみ、水野が助けたのに殴るなんて!」
空太があり得ないという風に口を開く。
保険医は困ったように微笑みながら
「あの子は人の優しさに慣れていないのだと思うわ」
…慣れていない?
「どういうこと??」
空太もよく分からないようで聞き返す。
「それは言えないわよー。いつか本人が話してくれるまで待ちなさい」
ニコッとそう言われもう聞き出す事はできないなと悟る。
「…はい、教えてくださりありがとうございます」
これ以上ここにいると悪戯に昼休みを潰して行くので礼を言い保健室を出て行く。
「あっ待ってよ美琴!」
慌ててついてくる空太。
…春谷凛、か…どう調教してやろう。
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