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春谷凛。
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僕が廊下を歩いていると
「おっ水野!」
後ろから保体の教員に呼び止められた。
「なんですか?先生」
僕が首を傾げると
「さっき球技で使った体育館倉庫を閉め忘れてしまってなあ!悪いが閉めてきてくれないか?先生は今から会議なんだっ」
雑用を任された。
ッチそんなん自分でやっておけ。
そう思ったが口には出さずにこやかに
「はい、分かりました」
こういう小さな積み重ねが信頼に繋がる。
僕は鍵を受け取り体育館倉庫を目指していると校舎の裏にあの姿を見つけた。
……春谷凛。
口元がにやけるのを感じる。僕も末期だなと思いながら春谷に歩み寄った。
「はあっ…はっ…ぁ…っはあ…」
しかし様子がおかしい。
校舎の壁に寄りかかりながら座り込む春谷に先ほどの威勢の良さは見受けられず
代わりに荒い息づかいに肩が上下に揺れていた。
具合が悪いのだろうか、そう思っていると僕に気がついたらしい春谷が
「っ…!…お前っこっちくんじゃねえ!」
そういって僕とは反対方向に歩き始める。
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