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俺をかまってよ。
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キーンコーンカーンコーン…
3時間目の終わりを告げるチャイムが鳴る。
「…………」
……おかしい。
何がおかしいかは一目瞭然だ。
空太が来ない。
あれほど昨日は
((「水野ー!授業がんばったよー!!」))
((「さっきの世界史のせんせー絶対ズラだったよね!」))
((「…ねむーい…早く、水野の家行きたいなー…」))
((「……んにゃ……すー………」))
笑顔ですぐに駆け寄ってきて寝ていても決して僕の席に来ないことはなかった。
チラリと空太の方へ目線を飛ばすと
「………っ!…」
ガタガタッという音と共に机に突っ伏している空太を見つけた。
………。
「……はあ…」
…あからさますぎるその態度に、僕は分かり易すぎだ、と思いながら読みかけの本を閉じて空太の元へ向かう。
「ねえ、秋月…元気ないね。どうしたの?」
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