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育つ芽、青い花3
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触れる手が熱い
仁の熱が伝わってくる
「俺の手、あったかいか?」
仁がそう言う
「うん。あったかい。」
でも、それ以上に俺の頬が熱い
「夢じゃ、そんなの伝わらないだろ。俺はちゃんとここにいるぞ。春斗、お前と一緒にここにいる。」
ちょっと頬を摘まれて、痛みが軽く走る
「夢じゃない。覚めることなんてない。
今が現実なんだよ」
現実。
仁がここに存在して
そばにいる
ずっとこのまま、そばにいて欲しい
仁のそばにいて、仁と時を共にしたい
家族じゃ違う
もっともっと深い存在に、なりたい
「じん」
仁の手に、顔に、触れたい
触れたい
触れたい
キス、したい
そっとつま先立ちをして首に手を回す
仁の驚いた顔が見えて
押し付けるようなキス
触れ合う唇が熱くて、熱くて
ようやくキスできた
満足感と、幸福感
そこに違和感は、感じなかった
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