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こじれる2by栗橋
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「いや、栗橋って〜〜…昔、ホモなんじゃないかーって、言われてたらしい」
鶴瀬の言葉
何?
なんで、こんな話を春斗としてるんだ?
ホモ、ゲイ…
あいつは、おかしい…
脳裏に浮かぶ、差別的な視線
「いや、噂ね!噂!てっきり君が彼氏なのかなぁって、思ってさー!な、訳ないよな!」
落ち着け、本気にはしてないだろ。
もし、バレたら
また、会社に居づらくなる
「もし…」
春斗?
何を言おうとしてるんだ?
追い詰められたような顔
「もし…」
やめろ
やめてくれ
「えっと…もし…君が…」
困惑と、疑念の顔の鶴瀬
「もし俺が…仁の彼氏だったらどうします?」
春斗、なんで?
そんな事聞いたら…疑われる
隠しておきたい物を、いとも簡単に
春斗は引きずり出そうとする
なんで、こんな事するんだ。
俺の生活がかかってるのに
「えー!栗橋ってホモなのー!?」
隣で蒼先輩がワザとらしい
からかうような口調で割り込んだ
トン、と肘で背中を突かれる
あ、そっか
「実は…昔っから…鶴瀬のこと…」
蒼先輩のパスを受け取って
「うげぇっ!やめろ!」
「好きだぞー、鶴瀬!」
「やめろおぉ!!!って、お前らからかってんな!?」
「あ、ばれた?」
「もう、ばれたのかよー…」
「ちぇっ!一瞬、信じそうになったぜー!
まぁ、そうだよな!
栗橋が、こんな…子供に手ぇださないよ!!あいつ、体はでかいけど、心はチキンだし」
「おい」
良かった
鶴瀬がバカで
「じ、仁…」
怯えてる
俺は春斗と、目を合わせなかった
さすがに、腹立ったから
「蒼先輩、すみません、助かりました」
「気にすんな」
助かった
蒼先輩が空気を読んでくれたものの
もし、バレたら…
春斗がそんな風にするなんて
ゲイだとバレたら
どれほど生き辛くなるのか…
そんな事も分かってくれないのか?春斗
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