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おやすみなさいⅡ
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バランスを崩した僕を、優しく徹さんが抱きとめた。
「あ、ありがとうございます。
もう離してもらっても大丈夫です…
って、徹さん?」
僕を抱きしめたまま離さないどころか、より強く抱きしめられていた。
「え、ちょっと…。離してくださ…」
「嫌だ」
徹さんから出たその言葉は、まんざらでもなさそうな雰囲気があった。
「嫌だ、って言われても…」
また更に、僕を強く抱きしめる。
「…ごめん、誠也。一分だけこうさせて?」
彼の悲しげな声が、この無駄に広い部屋に響いた。
今日だけ、今日だけだから…と、自分に言い聞かせた。
「一分だけですよ」
「ん。ありがと…」
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