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教えてもらってます。拓海side
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「これはどんな定理使うか分かる?」
「えっと、三角形の?」
「分かってんじゃん」
問題集を覗き込んで、鈴木くんが質問してくる。
問題集を覗き込んで、俺が答える。
鈴木くんの教え方はすっごく上手で、わかりやすい。
やっぱ学年首席ってだけあるよね。
「…よし、ちょっと休憩するか」
「了解!ジュース持ってくるね!」
「ありがとー」
立ち上がり、ドアを開け、キッチンへ向かう。
ここは俺の家です。
学校から徒歩5分って超便利。
しかも、鈴木くんの通学路に建ってる。
俺にとっても鈴木くんにとっても都合がいい。
「りんごジュースでいい?」
「うん」
立ったまま声をかけるといつもは睨まれるけど、遠くからなら気にならないみたい。
グラスにジュースを注ぎ、戸棚にあったクッキーを皿に入れてキッチンをあとにした。
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