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無意識 by澪桜
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碧都が過呼吸を起こしたと響也に電話で伝えられすぐに向かうと着いた頃には碧都は眠っていて一安心した。
響也に今までに何があったかを詳しく聞いている時に無意識だろうけど俺の名前を呼んでくれて嬉しくなった。
響也には俺が碧都を見るからと言って屋敷の中にある俺の部屋で寝てもらうことにした。
部屋まで案内してから戻ってみると起きはしないもののまた軽く魘されていてそれが収まった頃には俺も一緒にねて寝てしまっていた。
「澪桜さん……?!」
碧都起きたのか。やべ寝てた……。
寝てしまったことを謝り体調について質問すると
「こ、怖い……。1人にしないで……。」
と、遠慮がちに自分の気持ちを話してくれた。
医者としては患者が今何を思っているのだとか何に苦しんでいるのだとかを正直に言ってくれると診察しやすいし、何より碧都が自分の思っている事を言ってくれたのが嬉しい。
そしてまた碧都が一言言葉を発した、その直後に碧都の表情が一変しあろうことかパジャマの上着をたくし上げ脇腹に爪を立てた。
止めねぇーと!
言葉を発するより早く体が動き、碧都の腕を掴み壊れてしまわないように優しく抱きしめてこう言った
「今夜は僕の家においで。」
一連の動作はほぼ無意識だった……。
コイツが、愛おしく思えてたまらなかった。
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