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おじゃまします。 by碧都
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響也の部屋から帰ってきた澪桜さんが車がある所まで連れてきてくれた。
夜はまだ寒いからって澪桜さんのマフラー借りちゃってます。
俺は大分落ち着きを取り戻せていつもの感じに戻ってきたと思う。
あぁ、澪桜さんのいい匂いがする。
……変態くさいか??
でも何だか落ち着くだよな。
って車どこにあるんだろ。
「車もう少しで来るからもうちょい我慢してね。」
……車どうやってひとりで来るんだろ。
そう思ってると車がやって来た。
「澪桜さんお待たせしました!」
中から厳ついの出てきた……。こぇよ。
「ん、ありがとよ。わりぃな夜遅くに。」
「とんでもないっす。澪桜さんの車カッコイイから運転ドキドキしちゃいましたよ。」
ハハハって愉快に笑う澪桜さん。きっとこれが素なんだろうな。こっちの方が俺好きだなぁ……。
ハッッ?!好きとか何言ってんだろ……。今日の俺とことん気持ちわりぃわ。乙女か。
「碧都?百面相してるけど大丈夫?寒いからおいで。」
と、開けてくれたのは助手席。
「え、俺後ろで大丈夫ですよ!」
この人の隣に座るなんて恐れ多い。
「いいから、中の空気冷えちゃうから早く。」
入ると中もこれまたすごい。俺男の子だけどあんまり車とかキョーミないんだよね。
だから名前わかんないけどすごい車ってのは分かる。シートも温かいし。
「よっと。じゃ、行くね。」
ただハンドル握ってるだけなのにすごいカッコイイ。なんでだろ。
「碧都……。見過ぎだよ??www口開いてるし。俺なんか変??それとも助手席座るのそんなにやだった??」
ハッッ!見蕩れてた。
「いや、そんなんじゃなくて……。澪桜さんの運転上手だなって。俺あんまり車とか分かんないんでなんとも言えないんですけど。助手席だってすごい綺麗なシートだしでも俺なんかが、座っていいのかなって……。」
「綺麗でしょシート。だってそこに誰も乗せたことないからね。碧都が初めてだよ。碧都ならいいよ、座って。」
クスクスと、楽しそうに笑いながら話す澪桜さん。
俺だけ……。
なんだかいい響きだなって思いながら車の心地よい揺れに包まれ、また寝てしまった。
―――――――――――――――――――――
……んっっ?
ここどこだろ。
「あ、起きた?寝てたらお姫様抱っこしてあげようと思ったのに残念。また今度だね。」
俺また寝ちゃったのか……。
「すいません。寝ちゃって。」
「いいよ。この時間だし眠いよね。着いたけど降りれる?」
あ、着いたんだ。
シートベルトを外し車を降りる。
エントランスに入るとすごい綺麗な所だ。
さっきの車といい澪桜さんめっちゃ金持ち。
「エレベーター開けるから待っててね。」
澪桜さんがカードキーを使ってエレベーターを開けてくれた。
なんだこのシステム。
やばい。俺この空間に浮いてない?!
「着いたよ。今鍵開けるね。」
その後恐る恐る部屋に入る。やっぱ澪桜さんは綺麗好きなんだなって分かる部屋だ。生活感がなさ過ぎぎない程度に綺麗に物が整頓され全体的に黒で統一してある感じ。
大人な感じ。
「なに忍び足になってるの??w」
「だってこんな素敵な所普通綺麗な女の人しか呼ばれないですよ。俺なんかが入っちゃって。」
またクスクス笑う澪桜さん。
「素敵な所ってただの家だよ。ちょっといい所に住めてるのは橙真から金もらってるから。それに女の人なんて入れたことないよ。この部屋に時々来るのは橙真と旭陽君だけで俺から誰かを招くのは碧都が初めて。」
また、初めて。
「なにその顔、嬉しいの??」
「そ、そりゃ嬉しいに決まってますよ!」
「良かった。」
嬉しそうに少しだけ微笑む澪桜さん。
あなたの方が嬉しそうですね。
「俺シャワー浴びてくるから眠ければ先に寝てていいよ。寝れなかったらテレビでも見てていいし。」
さっき寝たからあんまり眠くないんだよなぁ。
「あんま眠そうじゃないね。じゃ、このソファー座っていいからテレビってもこの時間じゃショッピングチャンネルくらいかな。洋画で良ければDVD勝手に見ていいから。」
そう言って座るように促してきた先にはすごい高そうなソファー……。ふかふかしてそう。
「え、と、俺床に座りますよ。」
「何 遠慮してんの?座りなー。あ、その前に外出る時着替えたから早めにパジャマに着替えなよ?」
うぅ、座るしかなさそうだ。
それにしてもなんだかとっても過保護。
「じゃ、なるべく早く出るから眠くなったらそこで寝てていいからね。」
そう言い澪桜さんは消えていった。
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