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パーティ当日。
旭陽をなんとかバイトとして監視カメラの監視役として潜り込ませ、伯父といつもとは違うボディガードを連れてパーティ会場へ来ていた。
――そして元から餌なんてものはいらなかったのだ。
ただ一般女性に何気なく話しかけるように近づき、距離を縮め、奴隷売買についての相談に乗ってもらうために二人きりになれればそれでいい。
一般的なコミュニケーションの塊を押し付け、あくまでも自然体。 これが重要だ。
入口を見ると晃羅と共に女性が入ってきた。
あれが獲物だ。
「伯父上、以前お話に伺っていた女性に今回の買い物を任せたいのですが。」
「おぉ、それはいい。あちらにいらっしゃるはずだ。付いて来なさい。」
女に近づいてみるとまぁそこそこマシな顔をしていた。
「あら、お久しぶりですわ。そちらの素敵な男性は?」
「お初にお目にかかります。伯父からは貴女の話をよく聞いています。お会いできて光栄です。」
「あぁ、コイツも上に立つ者としてペットの1匹でも所有していればどうかと思ってな。今日ここに招待したわけなんだ。どうかな?コイツの買い物の相談に乗ってやってくれないか?」
とりあえず人が良さそうに微笑んでおく。
「それはいいですわ。貴方、普段は何をなさっているの?」
「まぁ、ただのビジネスマンですよ。御手柔らかに頼みます。そちらの男性は?」
晃羅とはあくまでも初対面ということにし、こちらの素性も隠す。
「彼は、ちょっとした私のボディガードのような者です。」
……そのボディガードは役に立たなそうだがな。
「そうですか。では早速本題に移らせて頂きたいのですが。」
「そうですね、ではあの部屋で話しましょうか。良ければ二人きりで。」
「大丈夫です。よろしくお願いします。」
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