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いち。
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(ふぅ……。やっと静かになった)
部屋着で髪の毛がボサボサの俺はゆっくりと学校に行く準備をする
(……昨日の夜は久しぶりに懐かしい夢を見た)
俺が小学生の時
初めて好きになった人を追いかけて、元気付けて、離れていった人生の中で一番幸せだったあの日々。
(あれから、5年経つのか……)
あの人は今、どこで何をしているんだろう?
幸せに、生活しているだろうか?
(……ま、今の俺には関係の無いことか)
ネクタイを締めて準備ができた俺は母さんがいる一階に駆け下りる
「おはよう。母さん」
「おはよう、真。朝食もうテーブルに用意してあるから早く食べちゃいなさい」
椅子に座り俺は朝食を食べる。
食べ終わった後、食器を片付けてから洗面所に行き歯を磨いた
(うわぁ……今日の寝癖は一段と酷い……)
歯を磨きながら洗面台の鏡を見ると黒い髪がピョンピョンと跳ねていた
(ま、いっか。どうせ直せないし)
口を濯ぎ歯磨きが終わった後、俺はその髪を放置してスクールバックを持ち玄関に移動した
「じゃ、行ってきまーす」
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