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桜の花びらが舞い散る新しい春がくる
俺、柳木真は中学を卒業し気付けば高校2年になっていた。
当然のことだけど俺はあの日から彼に会っていない
唯一であった携帯もあれから何回か機種変更して今は普通のスマートフォンになっている
だからもう、あの人のアドレスは残っていないし
もちろんあの人から連絡が来ることもない
ガヤガヤと騒がしい体育館。
今日は新学期のスタートとして全校生徒が体育館に集まり今学期について様々な紹介がされる
「よっ!おはよう真!」
「おはよう。柚原」
名前順で並んでいると後ろから肩をたたかれ挨拶された
振り向くとそこには満面の笑みでいる俺の友達、柚原喜一(ゆずはら きいち)がたっていた
「はぁーー。まじで怠いよなぁ。校長の話長えから俺眠くなるんだよ」
「それはわかる。眠くなるよな」
柚原は高1の時に出会った友達で出席番号が近かったことで仲良くなり今に至るのだ
見た目はチョコレートのような暗めの茶髪に目は程よい垂れ目で全体的に甘い感じの顔だ。ちなみに左耳にはシルバーのピアスをしている
「真がまた同じクラスでよかったわ〜。これからもよろしくなっ」
「うん。よろしく!」
2人で二ヒヒ笑いあっていると丁度校長の話が終わったようだ
シンッ……と体育館の空間が静まり返る
司会進行の先生がマイクを片手に次のプログラムを読み上げた
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