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いっしょにごはん
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今日も家の人は遅くなるらしいので、夕飯はそのまま一階で食べさせてもらうことになった。
キッチンにいる真山が声をかけてくる。
「体調は?」
「んー、寝たらすごい楽になった」
キッチンはリビングの方に向くように作られていて、ソファの背から顔を出すと真山の姿が見える。
「そうか。夕飯もお粥じゃ飽きるから、何か別のものにしようと思うんだけど……あ、うどんでいい?」
「うどん好き…!」
「じゃあ、すぐ作るから待ってて」
くすくす笑う真山に、またバカにしてんのかって言おうと思ったけど、作って貰えなくなったら困るからやめた。
「……はい、できた」
しばらくして、真山が料理を運んできてくれた。
テーブルの上には、うどんが2つ。
「…真山、夕飯は?」
「え…これだけど?」
「まだ食べてなかったのか!?」
「うん」
「なんで?」
「一緒に食べたほうがいいかなって…」
「…待っててくれたの?」
「だって、藤川はいつも大人数で食べてるだろ。一人で食べるってなったら寂しがりそう」
「そ、そんなことねぇよ!」
「そう?」
「……なんかごめん。すげー腹減ってるよな」
「謝らなくていいって。俺が好きで待ってたんだから」
「え?」
「ほら、早く食べないと冷めるぞ」
「あ、うん」
……いま好きって言った?
けど、そういう意味じゃないよな?
自分の意思で待ってたってことだよな?
(…なんでそんなことに反応してんだ俺……)
落ち着け、相手は真山だぞ?
男なんだぞ?
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