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いっしょの部屋で
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「…でも…嫌なんじゃないのか?」
「…え……」
嫌がってると思われてる。
さっき押し返したからだ。
「あの、さっきのは…っ…」
思わず顔を上げる。
真山と久しぶりに目が合って、一気に顔が熱くなった。
「……その……真山のこと、嫌だったからしたんじゃなくて……」
だんだん声が小さくなる。
心臓が、痛いくらい速く脈打ってる。
嫌われたくない。
「…そうか。よかった」
安心したように笑う真山。
耳まで熱くなってるのに、目を逸らせない。
「じゃあ、ここで一緒に寝ようか」
「…な…っ…!」
何その言い方。
一緒に寝るって…なんか違うよな?
本当に一緒に寝るわけじゃないよな?
(…心臓に悪い……)
思わず胸を押さえてうつむくと、またぽんぽんと頭を撫でられた。
きゅぅっと、胸が苦しくなる。
「じゃあ、布団持ってくるから…先にベッド入ってて」
「あ、うん…わかった」
咄嗟に返事をして、部屋を出ていく真山を見送る。
まだドキドキする。
(くっそ…なんだこれ……)
頭が、どこかで勝手に勘違いしてるだけ。
好きなわけない。
……はずなのに。
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