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クラスメイト
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「おー、おはよう!」
「おはよー藤川ー」
「風邪治ったの?」
成宮と別れて教室に入ると、クラスのヤツらが声を掛けてくる。
俺の椅子に座ってたヤツを、無理やり退かして席についた。
「治った。サンキュ」
「そっか、よかったー」
「朝から成宮にガチギレお疲れさま」
「!?なんで知って……」
「さっき成宮から愚痴きた」
「…あっそ」
通りで、さっきスマホいじってたと思ったらあいつ……いや、別にいいんだけど。
愚痴りたいのは俺の方だよ。
「藤川、今日バイト?」
「うん」
「マジかよ。無理すんなよ?」
「大丈夫、もう治ったし」
適当に答えながら、教科書を取りにロッカーに向かう。
登校してきたばかりの友達が、ほんの数十メートルを猛ダッシュしながら抱きついてくる。
「おはよう、あずにゃん!!」
「……しね」
勢いでそのまま吹っ飛ばされた。
一応、病み上がりなのに。
ガッツリ床に教科書ばら撒いたわ。
「朝からあずにゃんのしね…!もっと言っていいよ!」
「うるせぇんだよ、気持ち悪りぃな…早く退けよ、重いんだよ……」
もうやだ、こいつら。
なんでこんなヤツらしかいないの?
カスばっかりだよ本当に。
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