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ソファの上で
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「……藤川」
「っ…!」
「おいで?」
俺を見て微笑む真山。
真山の笑顔が怖いと思ったのは初めてだった。
「…はい…」
大人しく真山のすぐそばに行くと、ぎゅっと抱きしめられる。
安心して、反射的に体を預けてしまう。
「…言いたいことはたくさんあるけど」
「…う……」
雅のこと嫌いじゃないって言ったの、やっぱり怒ってるのかな。
必要以上に仲良くしなければ大丈夫だと思うんだけど…
『舜がそこまで嫉妬するなんて、相当惚れてるんだな』
雅のあのセリフが本当なら、真山は焼きもちやいてるかもしれない。
そうなると、また首筋を噛まれる可能性があるから、それは覚悟しておこうと思う。
「っ…!?」
突然、座っていたソファの上に引き倒された。
頭ぶつける、と思って咄嗟に目をつぶったけど、全然痛くない。
見ると真山は、俺の頭の後ろに手を添えて、怪我しないようにちゃんと気遣ってくれていた。
(…イケメンかよ…)
そんなことするくらいなら、最初から乱暴にするんじゃねぇよ、と思ったけど、そういうちょっとした優しさが嬉しいとか思ってしまうのも事実で、さらにもうちょっと言うと、押し倒しておきながらも大切にしてくれてる感じがして、そのギャップが……
(…え?俺、今…押し倒され……)
薄く笑いながら、俺を見下ろしてる真山。
何が起こってるのか、今さら理解して、一気に心臓が速くなる。
「…まっ…真山…?」
「ん?」
「…あの…っ…なに…」
「んー…お仕置き…かな」
「!?」
だめだ、これはまずい。
首筋噛まれるぐらいじゃ済まないかもしれない。
下から見上げる真山もかっこいい、とかそんなこと考えてる場合じゃない。
「…な、何するの…?」
「何だと思う?」
意味深な笑みを浮かべて、俺の頬に触れる。
顔が熱い。
指を絡めて、じっと俺を見た。
(あぁ、もうやばい…)
次第に息が上がる。
だめなのに、昨日付き合い始めたばっかりなのに。
でも両想いなら時間は関係ないのかな、と、理性は流されそうになる。
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