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復讐の練習?
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そして今俺は5年間の長い引きこもり生活の中で練り上げた復讐計画を実行しようとしているのだ。
何故この学園にって?
それは生徒会の奴らと瓶底編入生が揃いも揃って仲良くこの学園で教師をしているとの情報を得たからである。
情報の出所はまたのちに説明するとして、これを知った俺はとある作戦を決行することにしたのだ。
その作戦とは簡単に言うと、生徒のフリして学園に再編入し、元生徒会共と瓶底編入生を徹底的に惚れさせたのちにネタばらしをし、こっぴどく振ろうというものである。
こんな気持ち悪い作戦をはじめに考えついたのは、言わずもがな、俺ではない。
元生徒会と瓶底編入生の情報を与えてくれた人物の同一で、かつこの学園の長である、
一宮渉
という奴である。
こいつは俺の父さんの元同僚で俺が幼い頃からよく一緒に遊んでくれた人である。
俺が学生の間にも助けようとしてくれたのだが、その頃にはもう手遅れで、学園内の収集がつかない状態であったのだ。
一宮おじさん(昔からこう呼んでる)は学園を辞めてからも目をかけてくれ、俺の復讐のためにいろいろ協力してくれたのである。
…とまあ回想はこのぐらいにして、今俺はその因縁の桜見学園に来たわけだが、実際門の前に来てみると、以前の恐ろしさが蘇ってくる。そもそも、他の奴より5歳も老けた俺は生徒と言って通じるのだろうか。
今すぐここにしゃがみ込みたい気分であるが、急いで唯一の味方のいる学園長室に向かおうと玄関に向かって一直線に走っていく……
…つもりだった
が、何者かに腕を掴まれて微動だにすることができなかった。
は?
「あのぉ〜すいません、あなた誰ですかぁ〜?」
慣れとは恐ろしいもので、この学園に着いた途端、俺は無意識に以前ここにいたときの喋り方をしていた。
「編入生ですね(ニコッ
学園に来たばかりで何もわからずに走っていって、迷子にでもなるつもりですか?(ニコッ」
ゾゾゾっ
なんだこいつ…俺の代の副会長に増して猫かぶりすぎるだろ…
「こいつ本当の友達いんのかな…」
「今なんて言いました?」
「だぁ〜かぁ〜らぁ、本当の友達いるんk(((
…あ♡俺今口に出して言ってた〜???」
「はい?」
やらかしたああああああ
副会長の顔から笑みが消えた。
まさか心の声が漏れるなんて、、
あーやばいまた嫌われる
もう誰かに嫌われんのはやだな…
自然と視界がぼやけてくる。
あー俺なんですぐ泣くんだろう。うざったがられるかな、あの人みたいに…
せめても、と思って涙があふれるのを我慢して自分より20センチは高いところにある顔を見あげて謝る。
「ごめん…っねぇ…許して…」
「!!////(顔えっろ…)」
何も言わない副会長を不審に思い、頭を傾げてみせる。
「??ふくかいちょ?」
何故か頭をブンブン振っている副会長。
「こ、今回だけは許してあげます。次は無いですよ!」
「ありがと…!」
自分でもわかるほど満面の笑みで礼を言った。
そんなこんなで副会長に学園長室まで案内してもらえることになった。
終始俺の腰に副会長の手が添えてあったのは嘘だと思いたい。
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