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大切な人 黒咲叶翔side
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「……おかしいなぁ…。」
零の家の呼び鈴を鳴らしてから数分が経ったが、零が出てくる気配がない。
それに鍵もしまっていて中に入れない。
「零くんでかけてるとか?家にいないんじゃない?」
「…うーん……零は休日外に出るタイプじゃないと思うんだけど。」
「窓、開いてないか見てみよう?いるかどうかわかるかも!」
暁の助言に俺は窓を探す。
》確か台所の方に窓があったはず…。
暁は反対側の窓を探しに行く。
俺は台所の方にある窓を探しに回る。
》あった…。
窓は開いていなかったがカーテンが開いていて中が見える。
》よかった…いるかどうかこれでわかる。
部屋の中は薄暗くとても零がいるようには見えない。
俺はふと台所の電気がつきっぱなしになっているのに気づく。
零の家の台所は人がいると電気がつくものだ。
なら、零は今台所にいるのか。
しゃがんでものでもとっているのだろうか。
俺はそう思って裏口を確認しに行く。
》もしかしたら裏口なら開いているかもしれない。
「いた?」
暁の声が聞こえた。どうやら一周回ってきたらしい。
「台所にいるみたい。裏口なら開いてるかも。」
ーー零が自傷行為をするまで後3秒ーー
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