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新たな日常
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"椿"達、憂鬱組VS7人のサーヴァンプとの吸血鬼の全面戦争が終わり、平和な日常が戻ってもう一年。
俺、"城田真昼"はいつも通り学校に向かう。
今回の戦争ではたくさんの下位吸血鬼は壊れた。しかし、真祖であるサーヴァンプは不老不死であるため、誰1人として死ななかった。
憂鬱の椿は、平和を条件に俺たちの街で桜哉やオトギリ、ベルキア達と大人しく暮らしている。
俺達と繋がりがないわけではなく、たまに顔を見せにくる桜哉と一緒に椿が顔を出すことも少なくなかった。
そう、戦争が終わってからは、至って平和であった…。
戦わずに、クロと過ごすいつもの暮らしは、俺にとってはかけがえのない幸せだ…。
主従や相棒だけじゃなく、恋人という関係でもある俺達は、毎日を過ごす。
学校に登校する道すがら、俺はそんなことを考えていた。
「む?城田じゃないか。」
「あれ?御園⁉︎」
送迎用の車から顔出しているのは、有栖院御園。色欲の主人である。
「今日はこちらに少し用事があったので、いつもとは別ルートで登校中なんですよー。」
車からヒラヒラと手を出しているのは、色欲の真祖スノウリリィこと、リリィ。
「用事ってなんだ?」
俺が車の近くまで行くと、御園は忙しそうに言った。
「大事な用事だ!学校がギリギリになりそうだな…。すまんな城田、今日貴様には構ってやれん、また別の機会にな。」
「いや、別にいいよ?」
リリィがふふふと微笑むと、運転手の堂々が車をまた走らせた。
「今日はやけに忙しそうだなー…、っと、俺も学校学校!」
また学校へと、足を急がせる。
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