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あぶない男 7
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「あ、あの!水、持ってきました」
そう大きな声を出すと、男はもう一度薄く目を開いた。
「う、るせ...頭に響く...」
「あ!ごめんなさい...」
小さく謝罪をするものの、男はまた目を閉じてしまう。
これってあれか?
まさかのあれか??
く ち う つ し の パ タ ー ン ?
いやいや、仮にもこいつ男だろ。男とたとえ口移しだとしてもキスなんて!!俺のファーストキスの相手が男でしかも妖怪ってどうなのよ!!!!
なんて葛藤しているうちに、男はさらに辛そうな呼吸を繰り返す。
ええい!!!こうなったらもうヤケだ!!人命救助だコノヤローー!!
「すいません!失礼しまーすッ!」
そう叫び、水を口に含んで、男の唇に優しく口付け、小さく空いた隙間から水をゆっくりと流し込む。
な、なんだこれ...
クソ、唇柔らかいしクソッ!!!
ドキドキするじゃねぇかクソッ!
水を流し込み終わり、ヘナヘナと床に座り込む。しばらく放心していると、男がまた薄く目を開いた。
「ん..ぅ、...まだ、足り..ね」
うおい!!!!!!!
うぉおおおおい!!!!!
なんでだよチクショー!!!
クソッ!!!!!
うおおおお!!!!!!
もう心の中で叫ぶ事しか出来ない俺は、もう一度口に水を含み、唇を重ねた。
男の腕が、俺を掴む。
ゆっくりと小さく開けられた隙間から、むせないように少しずつ水を流し込むと、男はその水を求めるかのように、舌を使う。
「んっ..む、」
水を求めていた男の舌は、いつしか俺の舌を求め、絡ませている。
「んぅ...んむっ...」
おい、待て、嘘だろ
人生初のディープキスかよ
とか、ちょっと待って
そんなこと考えてる余裕ないくらい、
きもちい
クソッ、ふざけんな!!
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