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あぶない男 9
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「最悪な奴と同室になっちまった」
エレベーターの中で悪態をつくが、腹の虫が収まらん。
でも、右京を待たせてるから急がないといけない。
あいつ。名前なんて言ったっけな。治ったら絶対許さない。
そう誓いながら、寮長室に入る。
「ご、ごめん右京!道に迷った!」
「ん....教室いくど」
右京は何も言わず、歩き出す。
はあ..
なんかドッと疲れた。
「あ、そういえば!右京って今何歳だ?」
「ん...俺は19だで」
な!!!やっぱり歳上かよ!!
「右京、ごめん!!俺普通にタメ口きいちゃって...」
「ん...。気にしなくて良いど。若葉には敬語使って欲しく無いだでね」
「そんな..2つも歳上なのに」
「ん...2つなんて、妖怪からしたらそう大差ないだでね」
「いや、でも....。せ、せめて右京さんって呼ばせてもらうよ!」
「ん...仕方ないで、妥協しちゃる」
でも、あんまり歳の事は気にすんでね。と付け足して、右京さんが優しく笑った。
右京さんが優しく笑った。
右 京 さ ん が
優 し く 笑 っ た 。
出会ってから一度も表情を変えなかったあの右京さんが!!!!
笑った!!!!!!
「ん...俺だって、たまには笑うど」
そうだ、考えてること全部バレてるんだった..
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