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夏の妖怪大運動会 11
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ゆっくりと、味わうようなキスに、また涙が出る。
銀司さんのおでこに、自分のおでこをコツン..とくっつけて、目を瞑る。
ああ、俺、本当にこの人のこと好きになっちゃったんだ。
「なあ、若葉。何もしないから、今日はお前を抱きしめて眠りたい」
そう言う銀司さんの言葉を断れるはずも無く、絶対に何もしないという約束で、ベッドへ招く。
「銀司さん、運動会のチーム一緒になれたね」
「ああ、そういう所が一々可愛い。」
「ずっと言いたかったけど、銀司さん帰ってこないから」
「すまん。少し身体が辛くてな、実家に帰ってたんだ」
「...そうだったんだ」
勝手に色々想像してごめん。
「若葉は、運動会何出るんだ?」
「しっぽ取りと大縄跳びだよ。銀司さんは?」
「俺は休んでだからまだ決めてないけど、若葉がしっぽ取りに出るなら俺もしっぽ取りに出る。」
そう言って擦り寄ってくる銀司さんが、少しだけ子どもっぽく思えて、思わず笑みをこぼす。
想いが通じ合うだけで、こんなにも幸せだなんて、想像もしてなかったから
初めての恋の相手が、銀司さんでよかったって
心の底から思えるんだ
「銀司さん」
「...ん?」
「だいすき」
「...襲うぞ」
「...だーめ」
最後に2人でおやすみ
と言い、眠りについた。
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