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夏の妖怪大運動会 18
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開始5分、息絶え絶えのチームジャスティスの戦いは終わりを迎えた。
相手チーム6本。
チームジャスティス13本でジャスティスの完全勝利。
あれからあっさりしっぽを取られた稜は応援席へ戻り、銀司さんの活躍も虚しくケツを奪われた俺も応援席でほのぼのと観戦していた。
「すげえなジャスティス」
「本当ね...なんか僕たち、逆に足手まといだったよね..」
ズーン...と落ち込む稜を宥め、補欠メンバーと交代した俺らは、準決勝、決勝へと上り詰めるチームジャスティスを遠巻きに見ることに徹した。
「俺らに熱い種目は似合わないな」
「そ、そうだね...あんなにガタイの良い人ばかりだと、さすがにつらいね...」
そして後に迫る大縄とびで盛大に他チームに負け、結局良いとこ無しで終わる俺たちだった。
熱く燃え上がる運動会もついに最終競技となり、会場全体が大いに盛り上がる。
「リレーかあ。ドキドキするね。このリレーでチームジャスティスが1位になれば、優勝確定だもん」
「こんな勝つか負けるかのプレッシャー、俺には耐えられない。」
「ジャスティスのリレーメンバーもう聞いた?」
「や、知らないけど...」
「スタートが、あの(さよならニュートン)で大活躍した寮長さんで、エースの第二走が鞍馬朔先輩。土蜘蛛の妖怪で、寮長さんの彼氏さんだよ。で、第三走が雲居t「いやちょっと待て」
「ど、どうかした..?」
「俺の聞き間違いだったらすまん。今寮長さんの彼氏って言った?」
「い、いったけど...」
「えええっ!?」
あの右京さんに彼氏!?
イケメンで超訛っててデカくて色黒で厳つくてイケメンな優しい右京さんに彼氏!?
「そ、それはもちろん右京さんが上..」
「...下だよ。」
「ひいいっ」
う そ だ ろ !?
人( 妖怪 )は見た目で判断しちゃいけないってことか....
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