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No.6
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「…い、…お…い…おい!」
「んぇっ!」
あっなんか変な声出た。ってかここどこ?
「起きたか。」
帝先輩?…………あぁーー!
「僕寝ちゃってました?」
先輩のこと待ってたらいつの間にか寝てたらしい。
しかもタオルケットまで掛けてくれてるし。
「タオルケットありがとうございます。」
「気にするな。それに待たせたのは俺だ。」
先輩むっちゃかっこいいこと言ってますね。そんなキザなこと僕言えない。
「もう9時だ。帰るぞ。」
「えっ!?もうそんな時間ですか?」
僕どんだけ寝てたんだよ。
「大丈夫だ。寮は生徒会メンバーだけ特別に10時まで開いてる。」
「そーなんですか……ん?寮!?」
急に大声を出してビックリしたのか先輩の目が大きく見開かれた。
「知らかったのか?この学校寮制だぞ。」
今度は違う意味でビックリした表情をしてる。てか呆れてる?
「はい……」
今朝学校に行く時母さん何も言ってなかったじゃん!
普通に挨拶しただけじゃん!
急いでポケットから携帯を取り出して母さんに電話する。
「もしもし!!母さん!?」
『なに?どーしたの?』
「どーしたのじゃないでしょ!なんで寮制って言ってくれなかったの!?」
『あれ?言ってなかったっけ?てか知ってると思ってたわ。』
オホホって他人事のように笑ってる場合じゃないんだよ!
「荷物とかは?」
『送ってあるけど鍵家にあるわね。』
「...わかった。また取りに行く...。」
母さんははいはーいと言って電話を切った。
「話は済んだか?」
「あっ先輩すいません。母さんの伝え忘れです。あと荷物は届いてるけど鍵は家にあるらしいです...。」
「そうか。」
今日どーしよ。今から帰るとなったらバス無くなるよな。
はぁと自然に口から思いため息が漏れた。
「今日はうちに泊まれ。」
「えっ!いいんですか!?」
「あぁ。」
でもやっぱり迷惑になるんじゃ…
「大丈夫だ。俺は1人部屋だし。迷惑とかそんな事お前は考えなくていい。」
先輩はなんでもお見通しですね。
「ありがとうございます。」
嬉しくて、自然に笑顔になる。
そしたら先輩の顔がなんか珍しいものを見たみたいな顔になった。
「お前、俺の前で初めて笑ったな。」
「そんなことないですよ。」
「うん。お前は笑顔が似合う。ずっと笑っとけ。」
「それは、…ありがとうございます…//」
「照れてんのか?かわいいな。」
「かわっ!……//‥かわいくないですよ!それに僕男です!」
「関係ないだろ。」
先輩はそう言って優しく笑った。
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