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学校の、案内を、してください!!
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観光ツアーのガイドさんのように、副会長は転校生に告げる。
「はーい。ここは、会長がよく転ぶスポットでーす。見るたびにここで転んで、資料をばらまいちゃうところね。だから会長は、見るたびにここで転んでるからねー。」
「わぁ、会長ってドジっ子なんだー☆見たことないけどね!」
おーい、どこを紹介してんだよ。
学校を案内しろー。
ていうかどさくさに紛れて、俺を紹介しなくていいから、二人でいちゃいちゃしてくれよ…っ!!
というツッコミをしたかったが、さすがにバレるとやばいので自重した。
ていうか、なんで俺がよく転ぶスポットとか紹介してんのさ。
「本当にここって転ぶのかなー??段差とか無くなーい?」
「ああ、本当になんでここで転ぶのかがわからない。…俺的には、コロボックルかなんかが会長の足を引っ張ってるんだと思う。」
なんの話ししてんの。
副会長に至っては、もう案内をしていない、
「なぁ、海斗。俺的に、なんかもう『王道学園BLモノ』とはかけ離れていくんだけど…。」
「会長、そう上手くいかないもんだ、ってさっき言ったじゃん。」
「うわぁぁあ!!言い切るなよ海斗ぉ!!」
あー!もう!
かずちゃんに会って話がしたい!
これはベタ的な展開が起こるはずなのに、全く起こらないという呆れ…。これはかずちゃんに聞いてもらわねば。
「もう、俺かずちゃんの所行って残りの仕事してくる!!どーせ、もう無さそうだし。ベタ的な展開は!」
「会長。……仕事じゃないでしょ?和臣先輩に昨日のDVD渡して、それから今のこと愚痴るんでしょ?」
な ん で わ か る ん だ よ ! !
「え?会長だしね。」
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