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カレカレ事情 手伝い
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朝から静かな生徒会室。
「あのさぁー」
一人がその空気を壊した。
「何だよ」
「何でオレ手伝わされてんの!?」
朝霧の相変わらずの声に、笠井は鬱陶しそうに答えた。
「うっせぇな、人手が足りねぇんだよ」
「それに、朝からわざわざここに来るって、結構暇なんでしょ?」
二人の言葉に、朝霧はうっと詰まる。
「それはそうだけど…」
「なら何も問題ないじゃねぇか」
「見苦しいですよぉ、朝霧センパイ~」
「お前にだけは言われたくないわー」
「あっはは~、失礼ですねぇ」
今にも喧嘩が始まりそうな二人に、越智
が口を開く。
「……言い、争っ、てる…暇、あるな、ら…さっさと、仕上げ、て」
「すいません」
「朝霧センパイってぇ、相変わらず越智センパイに弱いですよねぇ」
「……うっせ」
___________________
「んん~……、終わった」
「終わりましたねぇ」
「まぁ、こんなものかな」
「だな」
「……ね」
背伸びする五人に、机に伏せる朝霧一人。
「お前ら、いつもこんなんやってんのかよ…」
まるで屍のようだ。
「?いつもより少ねぇけど」
「そうね、今日は少なかったわ」
「うっそーん」
「死んでるねー、当麻」
そういえば、と榎本が朝霧に話し掛ける。
「今日、何か学校に用事でもあったの?」
「あ?」
?を飛ばす朝霧に、まさか、と高梨はそれを口にした。
「今日学校ないけど?」
「………………え″」
「「「「「……え?」」」」」
「キョウ、ガッコウ、ナイ?」
「えぇ」
ガタン、とその場から立ち上がり校庭を見る。
誰もいない。
「うっそおおおぉぉおぉおぉ!!!!?」
祝日でした。
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