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どういう事ですか後輩くん
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「はー……なんかもう、真咲すげえなー……」
「何が?」
あれから結局暗くなるまでお互い求めあって、
幸いにも羽島の家族は今日は全員帰るのが夜遅いからと入れ替わりで風呂を借りて、
今は、夕飯もついでに皆で、となって、大神と神楽が買いに出ていた。
そして腰が重いと唸る羽島を介抱するがごとくソファに寝かせてやった真咲は
ちらりと見て言われた言葉に不思議そうにする。
「いや、あんだけヤって動けるのが」
「ああ……うん、腰は痛いけどまあ……
臥せってたら希一心配するし、二回目だし最初よりかなりマシ」
「つーか大神のあの変貌何なの、素なの?怖くね?」
「素っていうかなんていうか……
まあでも、可愛い、ああいうとこ」
ふにゃ、と真咲が笑うと、はあ?と羽島が怪訝そうに眉を寄せた。
それにもくすくす笑って、真咲は幸せそうに話す。
「そりゃ急にかわるしびっくりするけど、
てゆーかひどくもされるけどやっぱ、
全部見せてくれてんだなーとか、俺が離れてくのそんなに嫌なんかなーって思うと
希一のそういうとこも全部可愛いって思える」
「大物だなお前……。
俺はまだそこまで好きになれてないからな~、
聖さんと居るの楽しいしいい人だし好きだしってあるけど
ヤってもいいくらいには好き、なんだよな~まだ」
「じゃあ神楽先輩に全部話さないのか?」
「……まあ俺秘密にするほどの事ないし、
真咲の中学の事くらいだけど、勝手に話したりしないから大丈夫」
ぽんぽん、と頭を撫でられて真咲は頷く。
なんだか落ち着いたら眠くなってきた、と羽島はそう言って真咲に笑う。
「あ、そうだ真咲、コンビニスイーツあるけど食べる?お前の好きなチョコケーキ」
「食べる」
「即答じゃん、夕飯前だけど食べるなら持っといで~、冷蔵庫にあるから。
昨日兄貴がお前のぶんって買ってきてた」
「ん、またお礼言っといて」
羽島の家には、よく来る真咲のために甘いものが常備されていた。
コンビニだったりケーキ屋だったり、
基本的に甘いものが手に入ると家族よりも最優先で真咲に振る舞われるVIP待遇で。
幸せな気分に浸りつつ冷蔵庫からケーキを拝借して羽島の部屋に戻ろうとすると、
ちょうどいいタイミングで玄関のドアが開いた。
「あれ、神楽先輩?希一は……」
「あー……いや、まあ……」
「喧嘩でもしたんですか?
希一も先に帰るなら連絡してくれても……」
「…………」
二人が戻ってきたのだろうと見れば、
そこに居たのは神楽一人で。
どうしたのかと問えば神楽は言いにくそうに口ごもる。
「なんかありました?言いにくいなら希一に直接電話で聞きますけど」
「…………今日はあいつに連絡しない方がいい」
「え?」
「あいつ今、前の彼女と会ってるから」
目をそらして神楽に言われた言葉に、
真咲は思わず手に持っていたチョコレートケーキを取り落とした。
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